元博報堂社員でノンフィクション作家としても数多くの著書を執筆されている本間龍(ほんま りゅう)さん。
そんな本間さんには過去に逮捕歴があり刑務所にも服役されていました。
そこで今回は『【作家】本間龍は逮捕歴あり!事件内容・刑務所の場所も!』という事でまとめましたので最後までご覧ください。
目次
【作家】本間龍は逮捕歴あり!事件内容・刑務所の場所も!
本間龍さんは1985年の獨協大学法学部卒業後、大手文具メーカー『ぺんてる株式会社』に入社されました。
その後1989年、日本の電通と並ぶ2代巨頭と言われる大手広告代理店『株式会社博報堂』に中途入社され、2006年にそちらも退職されます。
そんな『博報堂』在職中に発生した損金補填にまつわる詐欺容疑が原因で本間さんは逮捕・起訴されたという事でした。
その内容を詳しく見ていきましょう。
【なぜ?】本間龍の逮捕は詐欺容疑!詳しい内容は?
本間龍さんの逮捕は詐欺容疑です。
事の発端は2006年まで在職していた博報堂時代に関連していました。
当時、本間さんは営業職として活躍されていました。
その仕事中に事件のキッカケは起こります。
という問題が発生しました。
これに対し、本間さんは『いくら請求しても払ってくれない。上からは「早くしろ」と言われる』といった理由からなんと、自分の身銭を切って1千万円を博報堂に入金するという策に出ました。
このお金はもちろん本間さん自身の貯金からの物もありましたが、そこには友人たちからの借金も含まれていました。
さらにその後、『博報堂株が上場する』、『上場すると何十倍にもなる』という情報に乗った本間さんは、友人たちにそれを伝え、またお金を集めます。
しかし、これは思ったほどの上昇はなく、友人たちに謝り、少しづつお金を返していくことを決められました。
ただ、この当時、本間さんには奥様以外にも愛人がいて、そのための借金も膨らんでいました。
そういったこともあり、友人たちに返すお金もやりくりが難航しサラ金に頼るという手段も選ばれます。
そしてついに『「上場」を自分から口にして、友人たちから金を集めた』として本間さんは友人たちから告訴され、詐欺容疑で逮捕されました。
これら、本間龍さんの逮捕等については著書『「懲役」を知っていますか?(学習研究社)』に詳しく書かれていますので詳細に知りたい方は一度目を通してみてください。
次に、本間龍さんの服役されていた刑務所の場所や服役中の状況も見ていきましょう。
【場所どこ?】収監されていた刑務所は黒羽刑務所!当時の仕事内容も!
本間龍さんは逮捕されたあと、栃木県の黒羽刑務所に収監されました。
その後、2008年10月に仮出所、2009年2月に満期を迎え、出所されました。
栃木県の黒羽刑務所の場所はこちらです。
ちなみにこの黒羽刑務所は初犯で罪の軽い人が対象の刑務所で、2022年3月に建物の老朽化の為閉鎖されました。
黒羽刑務所というと、田代まさしさんや堀江貴文さん、歌手の清水健太郎さん、イトマン事件の許永中さん、田中聖さんなどが収監されていた事でも有名です。
本間さんは当時この刑務所内にある「第16工場」という場所で働かれていました。
ここは健常者と一緒に懲役労働をすることが困難だとされた人々(認知症高齢者、知的障害者、身体障害者、同性愛者など)を集めた工場で、本間さんは、そのような方々のお世話係という役を任されていました。
この当時の体験もまた本間龍さんの著書『転落の記: 私が起こした詐欺事件、その罪と罰』に詳しく書かれています。
そんな逮捕・刑務所経験をされた本間さんですが、これがキッカケで作家としての活動をスタートされています。
【再生】刑務所の経験を経て作家として活動スタート!
本間龍さんは博報堂時代以前は作家としての活動はされていませんでした。
初めての出版物は黒羽出所後、その体験をつづった『「懲役」を知っていますか?』(学習研究社)で作家デビューをされます。
その後、
- 『名もなき受刑者たちへ ―「黒羽刑務所第16工場」体験記―』宝島社 2010 (宝島sugoi文庫)
- 『電通と原発報道 ―巨大広告主と大手広告代理店によるメディア支配のしくみ―』亜紀書房 2012
- 『大手広告代理店のすごい舞台裏 ―電通と博報堂が圧倒的に強い理由―』アスペクト 2012
- 『転落の記 ―私が起こした詐欺事件、その罪と罰―』飛鳥新社 2012
- 『原発広告』亜紀書房 2013
- 『原発広告と地方紙 ―原発立地県の報道姿勢―』亜紀書房 2014
- 『原発プロパガンダ』岩波書店 2016(岩波新書 新赤版)
- 『電通巨大利権 ―東京五輪で搾取される国民―』サイゾー 2017
- 『メディアに操作される憲法改正国民投票』岩波書店 2017 (岩波ブックレット)
- 『ブラックボランティア』角川書店 2019
と、数多くの出版をされていますが、本間さんは約1年間の刑務所生活が、作家活動の原点と語られています。
作家としての活動は2008年に刑務所を出てからですので、2020年で12年目になります。サラリーマン時代は本を書いたことがなく、著作はいずれも刑務所を出てからですので、約1年間の刑務所生活が、作家活動の原点となっています。なぜ刑務所に入ってしまったのかは、初期の頃の著作に書きましたので、そちらをお読みいただければ幸いです。
本間龍公式HPより
さらに、『タブーなく真実を伝えること』を信条にされています。
執筆における私の信条はただ一つ、タブーなく真実を伝えるということです。
本間龍公式HPより
逮捕によってそれまで築いた人生のほぼすべてを失いましたので、出所後の人生は個人の栄達を捨て、真実を伝えることで世の中の役に立つ存在になろうと決意しました。その手段として自分にできることをあれこれ模索した結果が、現在の執筆活動になっています。
『大手広告代理店』『逮捕』『刑務所生活』その後すべてを失う・・・・といった普通では経験できない経歴をお持ちの本間さん。
そんな本間さんだからこそ伝えられる真実の向き合い方があるのかなと思いました。
まとめ【作家】本間龍は逮捕歴あり!事件内容・刑務所の場所も!
いかがでしたでしょうか?
今回は以下の項目をご紹介しました。
- 逮捕は博報堂の株の上場を使った『詐欺』
- 収監されていた刑務所は黒羽刑務所
- 服役中は懲役労働をすることが困難な人の世話役
- 刑務所の経験を経て作家として活動スタート
本間龍さんは『基本的に大手メディアが報じない、または報じたくない領域』を追及されていて、真実を伝える使命感があります。
そんな本間さんの今後の活動にも注目していきたいと思います。
本間龍の経歴・プロフィール
- 名前:本間龍(ほんま りゅう)
- 生年月日:1962年8月4日
- 年齢:(2023年9月現在)61歳
- 出身地:東京都
- 学歴:獨協大学法学部(1985年卒)
- 職業:ノンフィクション作家
- 職歴:株式会社ぺんてる、株式会社博報堂
- 趣味:音楽(クラシック)、映画、お酒(スコッチ)、葉巻